完全無欠コーヒーを5年以上飲み続けて確信した効果とおすすめの作り方

2017-05-06 2021-07-25
健康 コーヒー
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朝は大の苦手だったのに、完全無欠コーヒーを飲むようになってからは午前中から集中して仕事に取り組めるようになりました。完全無欠コーヒーの効果や作り方を、長年の経験にもとづいて誰よりも詳しく書いたつもりです。

1年、3年、5年と長く飲み続けたことで得られた気付きも更新しています。

ダイエットもできて集中力もアップする魔法のコーヒー!?

「完全無欠コーヒー」という言葉を聞いたことがありますか?流行ったのが少し前ですが、ダイエットに興味があったり、仕事のパフォーマンスや生活のクオリティを向上させたいと思っているような、いわゆる「意識が高い人」であれば一度は聞いたことがあるかもしれません。

完全無欠コーヒーとは一言で言うと「シリコンバレー発祥のバターコーヒー」のことです。シリコンバレーのエグゼクティブ達の間でこぞって飲まれたこの不思議なコーヒーは、ダイエット&集中力・活力アップに激的な効果があると言われています。

毎朝の朝食を1杯のバターコーヒーにかえるだけで、体重がみるみると減っていき、更には集中力がアップして仕事のパフォーマンスが向上する。

ダイエット効果にはあまり興味が無かったですが「集中力アップ」はとても魅力的に感じました。朝に弱く、午前中はデスクに向かってもどうにもパフォーマンスが上がらなかったので、コーヒー1杯で体質が改善されるなら、願ったり叶ったり。コーヒーは豆から挽いて毎日飲むくらいに好きなので「これなら続けられるかも」とも思いました。

飲み始めたきっかけは友人の口コミ

完全無欠コーヒーを本格的に始めてみようと思ったきっかけは、友人の口コミでした。完全無欠コーヒーの情報はネットニュースなどでも流れていたの存在だけは知っていたものの、試すきっかけがありませんでした。友人は既に完全無欠コーヒーを実践していて、絶賛していました。

背中を押される形で完全無欠コーヒーに強い興味を持ち、一冊の本を購入しました。

完全無欠コーヒーのことは1冊の本に全て書いてある

完全無欠コーヒーはもともとシリコンバレーで流行ったダイエット&パフォーマンスアップ方法です。このバターコーヒーが日本でも認知されて流行り始めたのは「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という書籍で紹介されたからです。

完全無欠コーヒーの全てが書かれていると言っても過言は無いこの1冊。当時、完全無欠コーヒーを飲むことで手に入れられる世界にワクワクしつつも、バターコーヒーを飲むとなぜ集中力がアップできるのかは皆目見当がつかなかったので、ちゃんと本を買って、その秘密を勉強することにしました。

「シリコンバレー式 最高の食事」の要点を30秒でつかむ

興味を持った方はぜひ手にとって読んで頂きたいですが、せっかくこの記事を読んで下さっている方へ要点をお伝えします。

  • 毎朝の朝食を完全無欠コーヒーに代える(牧草育ちの牛から摂れたグラスフェッドバターとMCTオイルを混ぜて作ったコーヒー)
  • パフォーマンスを下げる食べ物(グルテンを含む小麦、カビ毒が含まれる野菜)は極力食べない
  • 逆に、なるべくパフォーマンスが上がる完全無欠な食材を食べるようにする
  • 運動は週1回、15分程度で十分
  • 睡眠は量より質、深い眠りにつくためのコンディション作りを怠らない

本書にはバターコーヒー以外にも、小麦を避けること(グルテンフリー)や食べるべき食材について書かれています。やや行き過ぎた表現・内容になっている部分はあるものの、パフォーマンスが上がる・下がる具体的な食材のリストは参考になりました。興味が出た方は、ぜひ手にとって読んでみてください。

以降、本記事ではバターコーヒーに焦点をあてて説明をしていきます。

良質な脂肪と油がパフォーマンスを激的に上げる

実際に飲んでみると分かりますが、完全無欠コーヒーにはまるで脳にガソリンを注入するかのような力があります。このみなぎるような力の秘密は、バターコーヒーに含まれる良質な脂肪と油です。

バターコーヒーにはMCTオイルと呼ばれるココナッツから抽出された純粋な中鎖脂肪酸油が含まれています。言いやすいのでバターコーヒーと呼ぶ人が多いですが、正確には「バターオイルコーヒー」です。

牧草育ちの乳牛から摂れた良質なバターにも栄養がたっぷりと含まれていますが、個人的にはバターよりもこのMCTオイルにパフォーマンスアップの秘密が詰まっているように感じます。

MCTオイルは体内に入ることでケトン体と呼ばれる物質を生成し、脳機能を増進させる働きを持ちます。完全無欠コーヒーを飲んだ瞬間に、脳内に燃えるような感覚を覚えるのはこのMCTオイルの影響が大きいです。

もしもバターが苦手な人であれば、このMCTオイルだけをコーヒーに混ぜて、毎朝飲んでみてもよいでしょう。少なくとも普通のコーヒーを飲むのと比較して、頭の回転のキレを感じることができると思います。

副次的効果で「お通じ」も良くなる

完全無欠コーヒーに含まれるのもう一つの効果として、MCTオイルに腸が反応してお通じが良くなります。バターコーヒーを始めてからというもの、毎朝快腸で便秘に悩まされたことがありません。

但し、人によっては過剰に反応して下痢になってしまう事もあります。初めてバターコーヒーを飲む人はMCTオイルの量を微量にして様子を見ながら、慣れてきたら少しずつ増やしながら飲むのが良いでしょう。

補足情報として、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)は大豆やピーナッツなどに含まれるレシチンと一緒に摂ると下痢になりにくいという情報があります。完全無欠コーヒーを飲んでお腹が緩くなってしまう人は、レシチンの多く含む食材を一緒に食べると良いかもしれません。

シリコンバレー式のバターコーヒーはコストがかかりすぎる

完全無欠コーヒーは確かに集中力アップの効果を実感できます。

しかしながら、シリコンバレー式で紹介しているバターコーヒーはコストがかかりすぎるという欠点があります。本書では、バターコーヒーに使うバターは放牧飼育され牧草のみで育てた牛から摂れる最高級のグラスフェッドバターの使用を、コーヒー豆もカビていない良質な豆を使って作ることが推奨されています。

この中で特にお金がかかるのが「グラスフェッドバター」です。例えば、本書でも推奨しているフランスのメーカー・グランフェルマージュのバイオ・グラスフェッドバターは250gで2,700円。100g換算でも1000円以上のお値段がします。

「人のカラダは食べたものから造られる」という持論の元、シリコンバレー式は食材の質は絶対に妥協するなと書かれています。こだわりが詰まったフランス産バターはたしかにおいしいですが、毎日飲むとなると100gで1000円以上するバターは家計に大きく響いてきます。

私自身も最初は本の教えに忠実に従い、良質で高級なバターで完全無欠コーヒーを作っていました。しかし毎日飲んでいるとすぐにバターが無くなってしまい、ちょっと割に合わないと感じ始めたので、もっと安くて良いバターは無いか?と他のバターも色々と試しました。

バター以外に、コーヒー豆も工夫次第でコストを落とすことができます。

スーパーやネットで買える安い食材でも完全無欠コーヒーは作れる

以下では、私が実際にバターコーヒーの材料で使っている食材を紹介します。全て、スーパーまたはネット通販で購入することができます。

おすすめの食材編

スーパーで買えるおすすめのバター

よつ葉バター 無塩

手軽に買えるおすすめバターは「よつ葉バター 無塩」です。

よつ葉バターは北海道十勝産の生乳から作られたバターです。北海道産のバターはよつ葉以外にもスーパーでよくみかけます。なぜ、よつ葉のバターを他のバターよりもおすすめできるのかと言うと、他企業よりも乳牛の飼料(エサ)にこだわって乳製品を作っているからです。

よつ葉の乳牛は牧草やわら類など自然の物から摂れる飼料をたくさん食べて育っています。牧草100%とまでは行きませんが、よつ葉の乳牛の場合は75%を自然由来の飼料(粗飼料)を食べて育っています。(他社の場合は40〜50%程度だそうです。)飼料へのこだわりという意味では、シリコンバレー式がおすすめするグラスフェッドバターと大事にしている点は同じです。ネット通販で購入する場合は、450gのサイズがお買い得なのでおすすめです。

完全無欠コーヒーを毎日飲んでいると、バターはちょくちょく買い足す必要があります。いつの間にか、バターが無くなりそうになったら近所のスーパーでこのよつ葉バターを買って帰るのが習慣になりました。

おすすめのグラスフェッドバター

それでもやっぱり「グラスフェッドバターが良い!」という人にも、グランフェルマージュよりも安く買えるグラスフェッドバターがいくつかあります。

フォンテラ社グラスフェッドバター

フランス産にこだわらないのであれば、ニュージーランド産のフォンテラ社グラスフェッドバターがおすすめです。以前は業務用の大きなサイズ(5kg)でしか購入ができませんが、最近は小分けの買いやすいサイズで購入できるようになりました。

454g×3個で3,300円、454g×6個で5,600円。100g換算するとそれぞれ3個セットは242円、6個セットは205円。この値段であれば、スーパーで普通にバターを買うよりも安いです。

何度か購入していますが、フレッシュでおいしいバターでパンに塗ってもとてもおいしいです。冷凍された状態で届くので日持ちもよく、少しずつカットして解凍しながら使います。冷凍庫のスペースと相談しながら、まとめ買いするのがおすすめです。

ウエストゴールド社グラスフェッドバター

ニュージーランド産でもう一つおすすめはウエストゴールド社のグラスフェッドバターです。最低ロットが1kg/1本で、フォンテラ社が業務用サイズでしか買えなかったときはこちらのバターを購入していました。

バターの味としても申し分なく、1kgであれば冷凍庫にも気にならずに収まるサイズです。1kgで2,700円なので、100g換算で270円。よつ葉バターの相場が100gあたり250〜300円程度なので、同じ位の金額でグラスフェッドバターを買えると考えればお得ではないでしょうか。

おすすめのコーヒー豆

シリコンバレー式では「良質(スペシャリティ)でカビが少ない」コーヒー豆が良いとされています。

書籍の中では「コーヒー豆は劣化が激しくカビやすいので、なるべく新鮮な豆を選んで」と指南があります。コーヒー豆は焙煎仕立てのものを、豆から挽いて飲むのが最も美味しくカラダに良いとされています。

最近では、焙煎仕立てのコーヒーをネットでとても安く注文できるようになりました。コーヒー豆は近所のスーパーで買うよりもネットで注文して購入した方が、何倍も新鮮でおいしい豆を、安く注文できます。

まだ試したことが無ければ、珈琲きゃろっとのお試しセットはぜひ一度試してみてください。鮮度と素材にこだわった焙煎仕立てのコーヒー豆が北海道から届きます。初回お試しセットが限定価格で400g/1,980円です。スペシャリティコーヒーとしては、非常にお得な価格設定だと思います。

何度もリピートするなら、楽天ショップのランキング上位に名を連ねるコーヒー豆はおすすめです。どれもコスパが良く、毎日飲むコーヒー豆としてうってつけです。以下の記事でネットで買える安くて美味しいコーヒー豆を紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

おすすめのMCTオイル

MCTオイル(ココナッツ由来の中鎖脂肪酸 100%のオイル)も、完全無欠コーヒー造りには欠かせません。ですが、MCTオイルはどのブランドが高い・安いといった差があまり無く、ここでのコストカットはあまり考えない方が良いかもしれません。

MCTオイルの代わりに、ココナッツオイルを使う方法もありますが、ココナッツの味が強く出てしまいます。値段もそれほど変わらないので素直いMCTオイルを使うのが良いと思います。

仙台勝山館のMCTオイル(360g)をAmazonで定期的に購入しています。

おすすめのアイテム編

ここからは完全無欠コーヒーを作る際に役立つおすすめアイテムを紹介します。尚、完全無欠コーヒーにおいて撹拌はとても重要なので、メーカーは問いませんがブレンダーは必須アイテムです。

おすすめのブレンダー

ブレンダーはブラウンのハンドブレンダー「MQ500」を使ってます。

「つぶす」「混ぜる」の2役の機能を持った2段階のスピード調整ができるブレンダーです。モーターが強力なので、あっという間にバターとオイルとコーヒーが混ざります。泡立て機能や刻み機能がついたもっと高機能なブレンダーもありますが、バターコーヒーづくりには使いません。完全無欠コーヒー専用なら、この2つの機能があれば十分です。

MQ500には混ぜる用のカップも付属しています。付属カップを含めて5年以上使っていまだに壊れていないので、耐久性も抜群です。

もっと安いブレンダーが良い人であれば、もう一つグレードが下がった「MQ100」でも良いかもしれません。ただし、MQ100には撹拌用カップは付いていません。

おすすめのバターケース

完全無欠コーヒーを飲み始めるまでは、あまり料理をしない自分が「バターケース」を買うなんて、思ってもいませんでした。

ですが毎日飲み続けていると、ちょっとした一手間を効率化したくなります。毎日バターをバターナイフで切っては混ぜるので「これが最初から切れていたら楽だろうな」と思いはじめたのです。

そこで購入したのが「カットできちゃうバターケース」です。これ、本当に買ってよかったです。おそらく、私と同じように毎日バターコーヒーを飲み続けている人が、この商品の売上を押し上げているのだと思います…。

買ってきたバターをギュッと一押しすれば、中に置かれたワイヤープレートによってバターが切れた状態でそのままケースに入るので、とても便利です。毎日バターコーヒーを飲む人には、ぜひともおすすめしたいアイテムです。

最初に購入したのは通常の「カットできちゃうバターケース」です。当初は問題なく使えていましたが、冷蔵庫から出したバターが完全に解凍し終わる前にカットしたら、ワイヤー部分が壊れてしましました。気をつけて使えば問題ないですが、耐久性にはやや難ありです。

その後は、ワイヤープレートの強度がアップしたプレミアム版を買い直して使っています。冷蔵庫から出したバターをそのままカットしても、今のところ壊れたことはありません。プレミアム版の方がフタの密閉度がアップしてピタッと閉まるので、使い勝手も良いです。

完全無欠コーヒー(バターコーヒー)の作り方

ここまで読んで興味が湧いた人のために、バターコーヒーの作り方も合わせて紹介しておきます。

作り方と言っても、材料を混ぜてブレンダーで撹拌させるだけです。ただし最後の撹拌はとても重要です。しっかり混ぜて、バターとオイルとコーヒーを一体にすることで、喉越しと舌触りの良いおいしいバターコーヒーが出来上がります。

バターとMCTオイルをいれる

ブレンダーの撹拌用カップにバターとMCTオイルを入れます。毎日飲むので、量は結構適当です。コーヒー多めの1杯(250ml程度)に対して、だいたいバターが5〜10g程度、MCTオイルが5〜10ml程度です。

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バターとMCTオイルをカップに入れる

コーヒーをいれる

バターとオイルの入ったブレンダーの撹拌用カップに、コーヒーをいれます。コーヒー多めの1杯(250ml程度)が適量です。

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カップにコーヒーを淹れる

以前はハンドドリップで作ってましたが、最近はデロンギの全自動コーヒーメーカーを使ってラクしてます。決して安い買い物ではないですが、挽きたてのコーヒーがボタンを押すだけであっという間に出来上がるので、毎日コーヒーを飲む人は買って損は無いと思います。

ブレンダーでまぜる

コーヒーを淹れた後は、すぐにブレンダーで撹拌させます。先程紹介したブラウンのブレンダーで10〜20秒程度かき混ぜ、材料が完全に液体化すれば完成です。ブレンダーのカップからコーヒー用のマグカップに移します。

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ブレンダーで撹拌させる

好みで再加熱して完成

以上でおいしくてパワフルな完全無欠コーヒーの完成です。撹拌するとコーヒーの温度が少し下がります。熱々で飲みたい場合は、最後に電子レンジで20秒ほどチンしてください。本来、コーヒーの再加熱は酸化を促すので邪道と言われているので、これは好みで行ってください。

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完全無欠コーヒーが完成!

ちなみに、完全無欠コーヒーの作り方の公式動画がYoutube(英語)で公開されています。そちらも合わせてリンクを貼っておきます。

バターコーヒーおすすめのアレンジレシピ

毎日バターコーヒーを飲んでいると、たまには違う味も楽しみたくなってきます。そんな時におすすめなのがチョコレートを入れてカフェモカ風にするアレンジレシピです。

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チョコレートのちょい足しでカフェモカ風に

ポリフェノールがたっぷり入ったカカオ含有量が多いチョコレートだと良いでしょう。手軽に手に入る高カカオのチョコレートなら、明治のチョコレート効果シリーズがおすすめです。

先程紹介したレシピの一番最初にバターやMCTオイルと一緒にチョコレート効果をひとかけら混ぜるだけで、カフェモカ風の味に仕上ります。カカオ含有率は、ポリフェノール量を考えると86%以上を選ぶのがおすすめです。

三日坊主な性格でも、コーヒー好きなら継続できる

ふと、シリコンバレー式の本の背表紙をめくって発行年数を調べてみたら、2016年1月・第8刷発行の本を購入していました。

完全無欠コーヒーを飲み始めたのも、おそらくこの頃です。いつから飲み始めたか記憶が曖昧ですが、この記事を書いて更新しているタイミングでは、少なくとも5年以上は飲み続けています。完全無欠コーヒーをかれこれ2000日以上飲み続けている計算になります。そして、これからも毎日飲み続けると思います。

正直、既にブームは過ぎ去りつつありますが、それでも自信を持っておすすめできるのでガッツリと紹介してみました。コーヒー好きな方は、この記事をきっかけに一度は試してもらえれば嬉しいです。

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