「完全無欠コーヒー」と呼ばれるバターコーヒーをご存知ですか?最近流行り、というよりは少し前に流行りだしたという表現が適切かもしれませんが、私はかれこれ3年半以上この完全無欠コーヒーを飲み続けています。朝が大の苦手だった私ですが、完全無欠コーヒーを飲むようになってからは、午前中から目覚めすっきり・脳のスイッチが切り替わって集中して仕事に取り組めるようになりました。今回はそんな完全無欠コーヒーの効果(メリット)やおすすめの作り方について書いていきます。
目次
ダイエットもできて集中力もアップする魔法のコーヒー!?

「完全無欠コーヒー」という言葉を聞いたことがありますか?
ダイエットに興味があったり、仕事のパフォーマンスや生活のクオリティを向上させたいと思っている意識高い系?に属する人であれば、一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
完全無欠コーヒーは一言で言うと「シリコンバレー発祥のバターコーヒー」のことです。
なぜ、このバターコーヒーがシリコンバレーのエグゼクティブ達の間でこぞって飲まれたかと言うと、ダイエット&集中力・活力アップに激的な効果があるからです。
毎朝の朝食を完全無欠コーヒーと呼ばれるバターコーヒー1杯に代えるだけで、体重がみるみると減っていき、更には集中力がアップして仕事のパフォーマンスが向上する。
前半のダイエット効果はあまり興味が無かったのですが、後半の集中力アップのくだりは朝に弱くデスクに向かっても午前中はどうもパフォーマンスが上がらない自分にとってはとても訴求力のあるメッセージでした。
コーヒーは豆から挽いて毎日飲むくらいに好きなので「これなら続けられるかも」とも思いました。
意識高い系の友人は既に実践中

完全無欠コーヒーを本格的に始めてみようと思ったきっかけは、友人の口コミです。
その友人も、私以上に意識高い系?カテゴリに属している人間です。当時、完全無欠コーヒーの情報はネットニュースなどでも流れていたの存在だけは知っていたのですが、彼は既に完全無欠コーヒーを実践していて絶賛していました。
背中を押される形で、完全無欠コーヒーに強い興味を持ち1冊の本を購入しました。
完全無欠コーヒーのことは1冊の本に全て書いてある
完全無欠コーヒーはもともとシリコンバレーで流行ったダイエット&パフォーマンスアップ方法です。
このバターコーヒーが日本でも認知されて流行り始めたのは「シリコンバレー式 最高の食事」という書籍で紹介されたからです。
完全無欠コーヒーの全てが書かれていると言っても過言は無いこの1冊。
当時、完全無欠コーヒーを飲むことで手に入れられる世界にワクワクしつつも、バターコーヒーを飲むとなぜ集中力がアップできるのかは皆目見当がつかなかったので、ちゃんと本を買って、その秘密を勉強することにしました。
要約:シリコンバレー式 最高の食事
完全無欠コーヒーに興味を持った方には、是非この「シリコンバレー式 自分を変える最高の食事」を読んで頂きたいですが、せっかく当ブログに来てこの記事を読んで下さっている方へ要点だけお伝えします。
- 毎朝の朝食を完全無欠コーヒーに代える(牧草育ちの牛から摂れたグラスフェットバターとMCTオイルを混ぜて作ったコーヒー)
- パフォーマンスを下げる食べ物(グルテンを含む小麦、カビ毒が含まれる野菜)は極力食べない
- 逆に、なるべくパフォーマンスが上がる完全無欠な食材を食べるようにする
- 運動は週1回、15分程度で十分
- 睡眠は量より質、深い眠りにつくためのコンディション作りを怠らない
本書にはバターコーヒー以外にも、小麦を避けること(グルテンフリー)や食べるべき食材について書かれています。
やや行き過ぎた表現・内容になっている部分はあるものの、パフォーマンスが上がる・下がる具体的な食材のリストは参考になりました。興味が出た方は、是非手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
以降、本記事ではバターコーヒーに焦点をあてて説明をしていきます。
要点:なぜ、完全無欠コーヒーを飲むとパフォーマンスが激的にアップするのか!?

実際に飲んでみると分かりますが、完全無欠コーヒーにはまるで脳にガソリンを注入するかのような力があります。
このみなぎるような力の秘密は、バターコーヒーに含まれる良質な脂肪と油です。
バターコーヒーにはMCTオイルと呼ばれるココナッツから抽出された純粋な中鎖脂肪酸油が含まれています。言いやすいのでバターコーヒーと呼ぶ人が多いですが、正確には「バターオイルコーヒー」ですね。
牧草育ちの乳牛から摂れた良質なバターにも栄養がたっぷりと含まれていますが、個人的にはバターよりもこのMCTオイルにパフォーマンスアップの秘密が詰まっているように感じます。
MCTオイルは体内に入ることでケトン体と呼ばれる物質を生成し、脳機能を増進させる働きを持ちます。完全無欠コーヒーを飲んだ瞬間に、脳内に燃えるような感覚を覚えるのはこのMCTオイルの影響が大きいです。
もしもバターが苦手な人であれば、このMCTオイルだけをコーヒーに混ぜて、毎朝飲んでみてもよいでしょう。
少なくとも普通のコーヒーを飲むのと比較して、頭の回転のキレを感じることができると思います。
副次的効果:完全無欠コーヒーを飲むとお通じも良くなる

完全無欠コーヒーに含まれるのもう一つの効果として、腸に反応してお通じが良くなる点が挙げられます。
バターコーヒーを始めてからというもの、毎朝快腸で便秘に悩まされたことがありません。
但し、人によっては反応し過ぎて下痢になってしまう事もあります。初めてバターコーヒーを飲む人はMCTオイルの量を微量にして様子を見ながら、慣れてきたら少しずつ増やしながら飲むのが良いでしょう。
補足情報として、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)は大豆などに含まれるレシチンと一緒に摂ると下痢になりにくいという情報があります。リンク先では「納豆+ヨーグルト」「納豆+キムチ」などコーヒーと相性最悪な組み合わせが紹介されているのでちょっと躊躇してしまいますが、他にも「きな粉」や「ピーナッツ」などコーヒーと相性が良さそうでレシチンが多く含まれる食べ物もあります。
完全無欠コーヒーを飲んでお腹が緩くなってしまう人は、レシチンの多く含む食材を一緒に食べると良いかもしれません。
シリコンバレー式のバターコーヒーはコストがかかりすぎる
完全無欠コーヒーは確かに集中力アップの効果を実感できます。
しかしながら、シリコンバレー式で紹介しているバターコーヒーはコストがかかりすぎるという欠点があります。本書では、バターコーヒーに使うバターは放牧飼育され牧草のみで育てた牛から摂れる最高級のグラスフェットバターの使用を、コーヒー豆もカビていない良質な豆を使って作ることが推奨されています。
この中で特にお金がかかるのが、グラスフェットバターです。
例えば、本書でも推奨しているグランフェルマージュのバイオ・グラスフェッドバターは250gで2,700円という、100g換算でも1000円以上のお値段がします。
人の身体は食べたものから造られる!という持論の元、シリコンバレー式は食材の質は妥協するなと書かれています。
しかし、毎日飲むとなると100g・1000円以上のバターは大きく家計に響いてきますよね。
私自身も、最初は本の教えに忠実に従いこの良質高級なバターで完全無欠コーヒーを作っていました。ですが、毎日飲んでいるとすぐにバターが無くなってしまい、ちょっと割に合わないと感じ始めたので、もっと安くて良いバターは無いか?と他のバターも色々と試しました。
後ほど詳しく紹介しますが、現在は国内の安価なバターを使っていますが完全無欠コーヒーのパフォーマンスアップ効果は引き続き実感できています。
バター以外に、コーヒー豆も工夫次第でコストを落とすことができます。
スーパーやネットで買える安い食材でも完全無欠コーヒーは作れる
以下では、私が実際にバターコーヒーの材料で使っている食材を紹介します。全て、スーパーまたはネット通販で購入することができます。
おすすめの食材編
おすすめのバター
よつ葉バター 無塩
最もおすすめのバターは「よつ葉バター 無塩」です。
よつ葉バターは北海道十勝産の生乳から作られたバターです。北海道産のバターはよつ葉以外にも、スーパーでよくみかけますよね。なぜ、よつ葉のバターを他のバターよりもおすすめできるのかと言うと、他企業よりも乳牛の飼料(エサ)にこだわって乳製品を作っているからです。
こちらのブログでも詳しく説明がありますが、よつ葉の乳牛は牧草やわら類など自然の物から摂れる飼料をたくさん食べて育っています。
牧草100%とまでは行きませんが、よつ葉の乳牛の場合は75%を自然由来の飼料(粗飼料)を食べて育っています。(他社の場合は40〜50%程度だそうです。)飼料にこだわるという点では、シリコンバレー式がおすすめするグラスフェットバターと大事にしているポイントは同じですね!ネット通販で購入する場合は、450gのサイズがお買い得なのでおすすめです。
完全無欠コーヒーを毎日飲んでいると、バターはちょくちょく買い足す必要があります。
最近では、バターが無くなりそうになったら近所のスーパーでこのよつ葉バターを買って帰るのが習慣になりました。
おすすめのグラスフェットバター
それでもやっぱり「グラスフェットバターが良い!」という人にも、公式?のグランフェルマージュよりも安く買えるグラスフェットバターがいくつかあります。
業務用5kg フォンテラ社グラスフェッドバター
自宅に大きい冷凍庫がある、または、安さのためなら冷凍庫がバターで埋め尽くされてもいい!という方にはフォンテラ社グラスフェッドバターがおすすめです。
業務用5kg!という、どでかいサイズでしか購入ができませんが、5kgで9,400円程度=100g換算で188円です。
この値段であれば、スーパーで普通にバターを買うよりも安いです。
我が家も冷凍庫がもっと大きければこちらを買いたいのですが、5kgというサイズはあまりに大きいので購入を断念しています…。
ニュージーランド産 グラスフェットバター 1kg
5kgはさすがに大きいけど、グラスフェットバターにはこだわりたい!という方であれば、楽天で買えるニュージーランド産のグラスフェットバター(1kg)がおすすめです。
私も以前に購入したことがありますが、バターの味としては申し分なく、1kgであれば冷凍庫にも気にならずに収まるサイズでした。
1kgで2,700円なので、100g換算で270円です。よつ葉バターの相場が100gあたり250円〜300円程度なので、だいたい同じ位の金額でグラスフェットバターを買えると考えるとお得ですね。
追記です。残念ながら近所のスーパーで「よつばバター(無塩)」の取り扱いが無くなってしましました。そのため、ここ最近はこのニュージーランド産のグラスフェットバターを買って使っています。乗り換えてみて感じましたが、やはりグラスフェットの方がバター自体の品質は良いですね。我が家の冷凍庫だと5kgはさすがに場所をとるので、しばらくはニュージーランド産のグラスフェットバターのお世話になりそうです。
おすすめのコーヒー豆
シリコンバレー式ではコーヒー豆は「良質(スペシャリティ)でカビが少ない」物が良いとされています。
書籍の中では、コーヒーは劣化が激しくカビやすいのでなるべく新鮮な物をチョイスせよ!と指南がありますが、これは私も同意見で、コーヒー豆は焙煎仕立てのものを豆から挽いて飲むのが最も美味しく身体に良いと思います。
最近では、焙煎仕立てのコーヒーをネットでとても安く注文できるようになりました。
コーヒー豆に関して言えば、近所のスーパーで買うよりもネットで注文して購入した方が何倍も美味しい豆を安く注文できます。
まだ試したことが無ければ、珈琲きゃろっとのお試しセットはぜひ一度試してみてください。
鮮度と素材に拘った焙煎仕立てのコーヒー豆が北海道から届きます。初回お試しセットのみ:特別価格の400g/1,980円です。スペシャリティコーヒーとしては、これは非常にお得な価格設定です。
その他、何度もリピートするなら楽天ショップのランキング上位のコーヒー豆はどれもコスパがかなり良く、それでいて美味しいです。以下の記事でネットで買える安くて美味しいコーヒー豆を紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。
おすすめのMCTオイル
MCTオイル(ココナッツ由来の中鎖脂肪酸100%のオイル)も、完全無欠コーヒー造りには欠かせません。
ですが、MCTオイルはどのブランドが高い・安いといった差があまり無く、ここでのコストカットはあまり考えない方が良いかもしれません。
MCTオイルの代わりに、ココナッツオイルを使う方法もありますが、ココナッツの味が強く出てしまうのと、値段もそれほど変わらないので素直いMCTオイルを使うのが良いと思います。
私の場合、仙台勝山館のMCTオイル(360g)をAmazonで定期的に購入しています。
おすすめのアイテム編
ここからは完全無欠コーヒーを作る際に役立つおすすめアイテムを紹介します。尚、完全無欠コーヒーにおいて撹拌はとても重要なので、メーカーは問いませんがブレンダーは必須アイテムです。
おすすめのブレンダー
ブレンダーはブラウンのハンドブレンダー「MQ500」を使ってます。
「つぶす」「混ぜる」の2役の機能を持った、2段階のスピード調整ができるブレンダーです。モーターが強力なので、あっという間にバターとオイルとコーヒーが混ざります。
完全無欠コーヒー専用なら、これらの機能があれば十分。
MQ500には混ぜる用のカップも付属しています。泡立て機能や刻み機能がついたブレンダーもありますが、バターコーヒー造りには使いません。
もっと安いブレンダーが良い人であれば、もう一つグレードが下がった「MQ100」でも良いかもしれません。但し、MQ100には撹拌用のカップは付いていないので、その点はご注意ください。
おすすめのバターケース
完全無欠コーヒーを飲み始めるまでは、まさか自分がバターケースなる物を買うなんて思ってもいませんでした。
ですが、1年以上毎日飲み続けていると、ルーチンの一手間を効率化したくなってきました。毎日バターをバターナイフで切っては混ぜるので、最初っから切れていたら楽だろうなーと思いはじめたのです。
そこで購入したのが、執筆時点でAmazonで最も売れている「カットできちゃうバターケース」です。これ、本当に買ってよかったです。おそらく、私と同じように毎日バターコーヒーを飲み続けている人がこの商品の売上を押し上げているのだと思います…。
買ってきたバターをギュッと一押しすれば、バターが切れた状態でそのままケースに入るのでとても便利です。
毎日バターコーヒーを飲む人には、ぜひともおすすめしたいアイテムです。
完全無欠コーヒー(バターコーヒー)の作り方
ここまでで興味が湧いて来た人のために、バターコーヒーの作り方も合わせて紹介しておきます。
作り方と言っても、材料を混ぜてブレンダーで撹拌させるだけです。但し、最後の撹拌は重要です。しっかりかき混ぜてバターとオイルとコーヒーを一体にすることで、喉越しと舌触りの良い美味しいバターコーヒーが出来上がります。
材料を混ぜて撹拌すると、コーヒーの温度が少し下がるので、熱々が好きな私は最後に電子レンジで20秒ほどチンして再加熱しちゃいます。
1. ブレンダーの撹拌用カップにバターとMCTオイルを入れます。毎日飲むので、量は結構適当です。コーヒー多めの1杯(250ml程度)に対して、だいたいバターが5〜10g程度、MCTオイルが5〜10ml程度です。

バターとMCTオイルをカップに入れる
2. バターとオイルの入ったブレンダーの撹拌用カップに、コーヒーを淹れます。コーヒーはフレンチプレスを使って淹れるか、ハンドドリップで撹拌用カップにそのまま注ぎます。コーヒー多めの1杯(250ml程度)を毎日朝食に飲んでいます。以前はフレンチプレスで作っていましたが、後片付けが楽なので、最近ではハンドドリップで作ることの方が多いです。シリコンバレー式では、コーヒーオイルがよく抽出されるフレンチプレスを薦めています。

カップにコーヒーを淹れる
3. コーヒーを淹れた後は、すぐにブレンダーで撹拌させます。先程紹介したブラウンのブレンダーで10〜20秒程度かき混ぜ、材料が完全に液体化すれば完成です。ブレンダーのカップから、コーヒー用のマグカップに移します。

ブレンダーで撹拌させる
4. 以上で美味しくてパワフルな完全無欠コーヒーの完成です。撹拌すると少し温度が下がってしまうので、私の場合は最後に電子レンジで20秒程度チンして温め直します。これは好みで行って下さい。(ちなみに、コーヒーに再加熱は酸化を促すので一般的には邪道な行為です…。)

完全無欠コーヒーが完成!
ちなみに、完全無欠コーヒーの作り方の公式動画がyoutubeで公開されています。そちらも合わせてリンクを貼っておきます。(英語です)
バターコーヒーおすすめのアレンジレシピ
チョコレートのちょい足しでカフェモカ風に!
毎日バターコーヒーを飲んでいると、たまには違う味も楽しみたくなってきます。
そんな時におすすめなのが、チョコレートを入れてカフェモカ風にするアレンジレシピです。
チョコレートのカカオにはポリフェノールが含まれているので、カカオ含有量が多いチョコレートだと尚良いでしょう。

チョコレートのちょい足しでカフェモカ風に
手軽に手に入る高カカオのチョコレートなら、明治のチョコレート効果シリーズがおすすめです。
先程紹介したレシピの一番最初にバターやMCTオイルと一緒にチョコレート効果を一欠片混ぜるだけで、カフェモカ風の味に仕上りますよ。
カカオ含有率は、ポリフェノール量を考えると、できれは86%以上をチョイスするのがおすすめです。
三日坊主な性格でも、コーヒー好きなら継続できる

ふと、シリコンバレー式の本の背表紙をめくって発行年数を調べてみたら、2016年1月・第8刷発行の本を購入していました。
完全無欠コーヒーを飲み始めたのも、おそらくその頃です。いつから飲み始めたか記憶が曖昧でしたが、この記事を書いているタイミングでは、かれこれ1年以上は飲み続けている計算になります。(追記:記事を公開してからおよそ2年半が経過したので、タイトルを3年半以上に変更しました。)
この手の健康法は、恥ずかしながらちょっと試してみては続かなかったことが多いのですが、三日坊主な私でも完全無欠コーヒーは3651200日以上、続けることができました。
そして、これからも毎日飲み続けると思います。
正直、流行りだしてから1年4年半以上経ってしまったので既にブームは過ぎ去りつつありますが、それでも自信を持っておすすめできるので今回ガッツリと紹介してみました。
コーヒー好きな方は、是非一度は試してもらえれば幸いです!